事業計画書をつくるときに考える「だれに」「なにを」「どのように」を解説します。
事業計画書のくわしい内容については、
をごらんください。
Contents
経営管理ビザをとりたいなら、条件をクリアしていることが必要
経営管理ビザの条件は、
①資本金を500万円以上集めること(どこから集めたのかを証明すること)
②オフィス・店を、自宅以外で借りること
③会社を経営して、ビジネスをきちんとすること
④将来もつづくビジネスか
⑤レストラン・カフェ・バーやマッサージなどは、スタッフを雇うこと
①、②をクリアすることは当たり前です。
重要なのは③~⑤です。
「ビザがほしいだけ」は、経営管理ビザはとれない
入国管理局は、日本できちんと会社を経営して、ビジネスをする外国人に「経営管理」ビザを許可します。
ただ日本にいたいだけで「経営管理」ビザがほしい人には許可しません。
「経営管理」ビザは①の資本金を500万円集めることや②オフィス・店を借りる、会社をつくって許認可をもらえば、
許可されると思っている方がいます。
ですが、③~⑤ができていないと「日本できちんと会社を経営して、ビジネスをする」という証明ができず、
不許可になります。
③~⑤がいちばん重要です。
会社を経営してきちんとビジネスをすることを証明するには?
③~④を証明するには、ビジネスモデルをきちんと考えて、事業計画書をつくることです。
入国管理局はあなたと面接をして、ビジネスモデルを聞くことはありません。
事業計画書を見て、判断をします。
だから、事業計画書が必要なのです。
マーケティングには、「だれに」「なにを」「どのように」が大事
マーケティングには、事業ドメインというものがあります。
事業ドメインとは、「自分が戦う場所を考える」ことです。
事業ドメインをつくるには、3つのことを考える必要があります。
「だれに」「なにを」「どのように」の3つです。
「だれに」
まずは、だれをターゲットにするかを考えましょう。
レストラン・カフェ・リサイクル・IT・貿易・不動産投資・・・それぞれ、ターゲットになるお客さんはちがいます。
たとえば、レストランは店の場所によってターゲットが変わります。
オフィス街の中にあるなら、サラリーマンやOLをターゲットにする。
また年代はどうするか。
20代~30代、30代~40代、40代~50代なのかによって、メニューや戦略などが変わってくるでしょう。
また、取引先も見つけましょう。
レストランなら、野菜や肉・魚などを仕入れることが必要ですし、お酒を出すならそれも仕入れます。
その仕入れ先はどこなのか。
貿易で日本の商品を海外に売る(輸出)するなら、どの商品をどこから仕入れるのか。
取引先が必要です。
①「だれに」・・・ターゲット、取引先
「何を」
「何を」売るのか。
どんな商品・メニューを売るのですか?
レストラン・カフェなら、ランチやディナーでどんなメニューを扱うのか。
特に、メインとなるメニューは何か?
そして、そのメニューや商品はお客さんにどんなベネフィットがあるのかも考えます。
ベネフィットとは、お客さんがそのサービス・商品から得られる利益・メリットのことです。
ベネフィットには「機能的ベネフィット」と「情緒的ベネフィット」の2種類あります。
「機能的ベネフィット」は、その商品を買ったりサービスを利用したりすることで得られる機能面でのメリットです。
例 便利、早い、多い、高い、強い、大きい、長い、うまい、高性能、頑丈、高耐久など
「情緒的ベネフィット」は、その商品を買ったりサービスを利用したりすることで得られる感情面でのメリットです。
例 思い出、体験、優越感、特別感、安心感、開放感、爽快感、しあわせ、勇気、いやし、たのしい、ワクワクなど
この2つのベネフィットは、2つ合わせます。
日本の化粧品 「機能的ベネフィット」きめ細かい+「情緒的ベネフィット」肌がきれいになる
日本のおむつ 「機能的ベネフィット」むれにくい+「情緒的ベネフィット」赤ちゃんの体にやさしい
などです。
また、ほかの会社(ライバル会社)にはないあなたの会社の特徴はなんですか。
ほかの会社の商品やサービスではなく、あなたの会社を選ぶ理由はなにか。
ここが重要です。
②「なにを」・・・売るメニューや商品。そのベネフィットはなにか。ほかの会社ではなく、あなたの会社を選ぶ理由はなにか。
「どのように」
「どのように」は、2つあります。
⑴「どのように」メニューや商品を提供するか。
⑵「どのように」お客さんを集めるか。
⑴はお客さんに「どのように」メニューや商品を提供するか。
レストランなら、ランチやディナーをするのか。店の中で食べるのみか、弁当などのお持ち帰りもするのか。
お店の場所はどんなところで、どんなお客さんが来てくれるのか(近くの駅は、いつもどれくらいの人が来ている、オフィス街なのでサラリーマンやOLが多い・・・など)。
ネットで海外に日本の商品を販売するなら、どういうルートを使うのか。
⑵お客さんを集めるのは、インターネット(ホームページやポータブルサイト)を使うのか。チラシを作って近所に配るのか。フリーペーパーにお店の情報をのせるのか(集客)。
③「どのように」・・・どうやってサービス・商品を提供するか。お店の場所。集客の方法。
「だれに」「なにを」「どのように」を事業計画書にまとめる
上で考えた①~③を、事業計画書にまとめます。
①「だれに」・・・ターゲット、取引先
②「なにを」・・・売るメニューや商品。そのベネフィットはなにか。ほかの会社ではなく、あなたの会社を選ぶ理由はなにか
③「どのように」・・・どうやってサービス・商品を提供するか。お店の場所。集客の方法
これをきちんと考えて、事業計画書をつくります。
そうすると、あなたのビジネスモデルがわかる事業計画書ができます。
この事業計画書を入国管理局が見て、あなたが日本で会社を経営(マネジメント)してビジネスをすることがわかれば、
経営管理ビザの条件の
③会社を経営して、ビジネスをきちんとすること
④将来もつづくビジネスか
の証明になります。
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